ワールドトリガー7巻感想「オサムが死ぬ……!?」

ワールドトリガー 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)
葦原大介

6巻に続いて近界民による大規模侵攻が続き、敵も味方も大暴れするワールドトリガー7巻です。圧倒的な実力を持つ人型近界民、しかしボーダーも負けていません。

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とうとう明らかになる近界民の狙い、それは『緊急脱出(ベイルアウト)のできないC級隊員の捕獲』でした。

警戒区域の外の市街地にトリオン兵が到達するだけでも一大事なのに、そこでさらにイレギュラー門によって新型トリオン兵ラービットがC級隊員を捕獲するために三匹も出現します。

絶望的かと思いきや、そこに忍田本部長曰く「ボーダー最強の部隊」である小南たち玉狛チームが登場します。7巻の開始早々1ページ目から小南の着替え、もといトリガー起動シーンから始まります。

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と思ったら、髪が短くなっちゃった…(/_;) (理由はおまけページの質問コーナーに書かれてあります)

最強と銘打つだけあって、小南たちはモッド体のラービット(素体のラービットがプレーン体と言うのに対して、能力ありのラービットはモッド体と呼ぶそうです)を圧倒します。

しかも斧型のトリガーや大きい盾状のトリガーなど、ボーダー本部のものとは違うトリガーを玉狛は使うようです。小南の火力全開な闘い方がすごく良いです。

一方で人型近界民たちは、ラービットを撃退するために攻撃した千佳の尋常ならぬトリオン量に反応します。ここで本格的に敵の狙いが千佳に向きます。

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そしてようやく出撃する人型近界民たち。

牙を向く人型近界民のうち、何人が黒トリガーなのか…。

とここで大規模侵攻前の作戦会議にさかのぼって、レプリカによる、攻めてくる可能性のある国の近界民の特徴の説明を振り返ります。それは「頭に角があればアフトクラトル」というものです。

この角というのは後天的にトリオン能力の高い人間を作り出すためにアフトクラトルで開発されたもので、幼児のうちに頭部に埋め込まれるものなのだそうです。レプリカ先生は物知りですねー。

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角があるとトリオンのが増えるだけでなくも変化するということで、アフトクラトルの「角付き」の近界民が使うトリガーは「武器」というよりは「身体の一部」と言ったほうが良いそうです。

そして一番大事なこと、黒トリガーと適合した場合は角が黒く変色するそうです。

つまり現時点で攻めてきた近界民は角を持っているのでアフトクラトルから来ており、なかでも黒い角を持つハイレイン、ミラ、エネドラが黒トリガー持ちということですね。ヴィザは角が無いのでまだ黒トリガーかノーマルトリガーかは分かりません。

話は現在に戻って、まずはランバネインが合流し始めたB級合同部隊を相手に大暴れします。

その良いガタイからは想像しがたい射撃性能を持つトリガーを使用し、掌からレーザービームのようなものを発射したり(しかも発射シーンがエヴァっぽい)、腕と一部同化したトールギスのドーバーガンのようなものを連射したり、背中からtype the ENDのホーミングレーザーのようなものをぶっ放したりと、多人数相手もお構いなしで撃ち合います。

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次に風間隊と交戦するエネドラ、出会いがしらに床からブレードを突出し風間隊を攻撃しますが、風間隊に避けられます。その攻撃に最も速く反応したのは、4巻で迅に真っ先に首を斬られた菊地原でした。

「頼むぞ お前のサイドエェクト(副作用)が頼りだ」

と言う歌川君。

ワールドトリガーにおける遊真、迅、千佳に続く四人目のサイドエフェクト持ちはなんと菊地原です、意外や意外。(確か少年ジャンプ本誌でも、柱に「えっ、サイドエフェクト!?」と編集さんが驚いていたのが印象に残っていますw)

思い返すと初登場時から実戦訓練に関わらず隠密トリガー「カメレオン」を多用していた風間さん達ですが、それもそのはずで、もともと風間隊のチームコンセプトが「隠密戦闘」だったのです。チームのエンブレムにも目が入っていますしね。(それエンブレムにしちゃばれちゃうんじゃないの?というツッコミは野暮ですw)

そしてその隠密機動の胆になるのが、菊地原の「強化聴力」でした。風間隊は菊地原の聴覚情報を共有することによって、チーム全体で彼の耳の良さの恩恵を受けて、それを隠密戦闘に活かしているのです。

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もっとも菊地原本人はそのままでは大したことのないサイドエフェクトを過去にコンプレックスに感じていた時期もあり、おまけに他人のよからぬ噂話も聞こえやすいので、それが原因で今の毒舌な性格になっているのかもしれません。

と関係ない話は置いておいて、耳が良いということは、たとえば今回の戦闘においても、見えない場所から湧いてくるブレードの兆候を察知できるということです。

6巻でもその聴覚情報をもとにラービットの装甲の薄い箇所を見抜いていましたが、果たして黒トリガーには通用するのかどうか、頭脳戦が展開されて読み応えがあります。

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そのように戦局が進むなか、嵐山隊と一緒にトリオン兵を排除していた遊真のもとに、迅が現れます。

迅はサイドエフェクトによる予知で「最善」から「最悪」まで不確定な未来がいくつも見え、最悪の場合、修が死ぬことになると言います。

今現在修は玉狛チームと一緒に、ボーダー基地へ避難するC級隊員の援護をしています。つまり警戒区域外の市街地から遊真たちが戦闘している警戒区域の方へ、基地に向かって移動しているということです。

このC級隊員達と修たちの基地への避難ができないと最悪の未来が待ち受けるらしいので、迅は遊真とともに修達のもとに合流しようとしています。

そのC級隊員たちを援護する玉狛チームは、ヒュースヴィザ相手にどう闘うのか、一方ランバネインと闘うB級部隊に合流したA級の出水、米屋、緑川は、豪快に暴れまわる相手をどう切り崩していくのか…。

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ますます闘いが激化していくワールドトリガー7巻です。個人的にはランバネイン戦での東さんの活躍が一番ワクワクしました

次の8巻では親玉のハイレインも登場するようですね。すぐ一か月後の発売ということなのでとても楽しみです。

 


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