ワールドトリガー5巻感想「だから かわりにおれがやる」

ワールドトリガー 5 (ジャンプコミックス)
葦原大介

アニメ化も決まり大盛り上がりのワールドトリガー第5巻です。この巻ではボーダー本部内での模擬戦と作戦会議が描かれており、修と遊真のそれぞれA級隊員を相手にした攻防が目玉となっています。

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「訓練室に入れ 三雲 お前の実力を見せてもらう」

迅の後輩の力を確かめたいという理由でA級3位の風間がまだB級の修に模擬戦を持ちかけます。

ついこの前までC級だった修がA級隊員に勝てるはずもありません。しかしいずれはそのA級隊員達をのけて遠征部隊に選ばれなければならないという目標が、修を模擬選に駆り立てます。

しかしなんと模擬戦が始まるやいなや、風間の姿が見えなくなってしまいます!

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これは風間さんが「カメレオン」という隠密トリガーを使っているためです。手も足も出ず負け続ける修、修自身カメレオンは無敵ではないはずと察しつつも、なかなか反撃の手立てが見つかりません。結局20回以上も修は連敗し、期待外れだった風間は言葉をもらします。

「黒トリガーを手放すほどのものなのか……」

そこで修は初めて知るのです。遊真を含む自分たちのチームがボーダー本部に入れるように、迅が恩師の形見である黒トリガーを手放していたことを。そしてもう一度修に火が付きます。

「最後に一発当ててやる ただそのことだけに集中しろ 知恵を絞れ」

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ワールドトリガーの作中で初めて修が人相手に闘志を見せる、すごくいい場面です。(”覚醒”は言い過ぎかな?と思いましたけれども(笑))

こうして、遊真、千佳、修の3人の本部デビューが終わります。。。

 

後日、本部で訓練を満点にこなす遊真は、「ランク戦」でポイントを稼いだ方が早くB級に上がれることを知ります。そこには同じようにランク戦でポイントを稼ごうとする”新3バカ”がいました。弱い者を狙おうと企む新3バカは運悪く遊真に当たってしまい、案の定返り討ちにあいます。

実はその様を本部の城戸司令、忍田本部長、林藤(玉狛)支部長と、風間さんがモニターで眺めていました。その日は近界民の大規模侵攻に対する会議日だったのです。

近界民にさらわれた千佳の兄と友達を取り戻すために遠征部隊選抜を目指すという遊真達の目的を林藤から聞く城戸司令ですが、彼は「馬鹿げた話だ……」と一蹴します。

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ここで風間も兄を近界民にさらわれた、もしくは殺されたということが分かります。またこのシーンで林藤という男がなかなか食えない性格をしていることも分かります。

”近界民にもいいヤツいるからなかよくしようぜ主義”の林藤ですが、人の復讐に対する感情を「やる気でるでしょ」と揶揄するあたり、そこまで人道的な人間ではないようです。単なるマイペースかもしれません。

そしてまた今日も修はA級隊員からランク戦を持ちかけられます。そのA級隊員の緑川は、わざわざ見物人を集めてその前で修を十本勝負で負かします。

「実力は分かったからもういいや」

修を見下す緑川に対して、なんと今度は遊真がランク戦を持ちかけます。

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意外と怒っている遊真ですが、果たしてボーダーのトリガーでA級に通用するのか?

…そしてそのランク戦はすぐに終わります。

模擬戦のあと近界民の対策会議に呼び出される修と遊真。そこで口を開いたのは、遊真のお目付け役であるレプリカでした。

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近界民の国々は星のように暗黒の海に浮かび(宇宙とは違います)、惑星国家としてこちらの世界を遠く近く周回していたのです。

その惑星国家の中で今まさに侵攻しようとしている国はどこなのか、その侵攻を予知する迅が危惧している”修の危機”とは…、遊真の黒トリガーのことも宙ぶらりになったまま大規模侵攻が開始します

という5巻です。内外ともに風間さんが活躍した巻でした(笑)

派閥争いや模擬戦が続きましたが、ようやく次回から近界民との本格的なバトルが始まりそうですね!

ワールドトリガー 5 (ジャンプコミックス)

 

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