ワールドトリガー2巻感想 「実力派エリートですから」

ワールドトリガー 2 (ジャンプコミックス)
葦原大介

お手本のような起「承」の2巻です。武器「トリガー」と、組織「ボーダー」の隊員や幹部がいろいろと登場していきます。

同作品記事はこちら
ワールドトリガー 1巻 考察1 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻 9巻 10巻以降

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1巻最後で修に絡んできたA級隊員の少女、三輪と、突如市街地に現れた謎の「爆撃型」の近界民(ネイバー)。これを撃退するために、三輪と修と空閑(くが)の三人が動きます。

修は先の戦闘でトリオン(トリガーの動力源)が切れたため、市民の救助にあたります。また修はそれだけでなく、「一人で闘える」とつきはなす三輪を援護するよう、空閑に頼みます。

個人的にここのやりとりは結構好きで、木虎のプライドの高さを配慮して「ばれない程度に」支援するように頼む修の思慮深さと、「やれやれ」と言いつつ修の面倒見の良さを理解し認める空閑の表情から、二人の信頼が深まりつつあるのが分かるという点で、読んでいて心地良かったです。

結果としては、空閑の支援もあってなんとかこの「爆撃型」近界民を撃破することができたのですが、街の被害は甚大でした。このほかにも警戒区域の外でイレギュラーな門(ゲート)が数々開いており、その解決のために玉狛支部から迅悠一という男が呼び出されます。

  • 「本部」
  • 「玉狛支部」

と、ボーダーにもいくつかの所属機関があるようですね。
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この迅という男は自分のことを「実力派エリート」というほどの自信家です。しかし口だけの人間でも無いようで、幹部の人間ともフランクにやりとりできる程の実績があり、さらに空閑の正体も一目で見抜きます。また、どうやら修がボーダーに入るきっかけの一つでもあるようです。

この巻ではもう一人重要人物が登場します。それは雨鳥千佳(あまとりちか)という一般人の女の子で、この娘も修がボーダーに入るきっかけの一つでした。

迅も千佳も、その高いトリオン能力ゆえに「サイドエフェクト」という超感覚(超能力)を持っています。しかしそのトリオン能力の高さゆえに千佳は近界民(ネイバー)から狙われる頻度が高く、深刻な悩みの種にもなっているようです。world2-2
なんとかして千佳が襲われない方法が無いかと話し合っているところに、一転して本部のボーダーが修、千佳、空閑の三人に襲い掛かります。空閑の正体を確認した途端に容赦なく空閑を始末しようとするボーダーの隊員たちと、空閑の戦闘が始まります。そして明らかになる空閑の強さの秘密とは…。

以上二巻の感想と紹介でした。

最後の戦闘で登場するボーダーの狙撃手(スナイパー)達。個人的にはこの狙撃手の存在が、この漫画の特色の一つだと思います。このおかげで市街での戦闘にすごく緊張感が出るんですね。world2-3
またこのワールドトリガーは、カバー裏に人物紹介があって、それがなかなか面白いのです。ボーダーの隊員が一気に何人か新登場すると、誰が誰だかわからなくなってしまうことがあるので、こういうのは助かります(笑)

ワールドトリガー 2 (ジャンプコミックス)

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