最近雑記ばかり更新してる気がしますが、今日も日記です。
ちょっと前まで週刊ヤングジャンプで連載されていた「GOKUSAI」(猿渡哲也)の3巻(全4巻)にでてきた台詞の紹介です。
これは、「天心画塾」という妖しげであるけれど確かな実績を持つ塾の入塾試験前に、審査員が言った台詞の一部を抜粋したものです。プロとして既に通用しているクリエイターやデザイナーでさえ受験しているのに、辛辣な言葉が投げられます。しかしこれは芸術の本質を問うと同時に、人の本質を問う言葉でもあるのではないかと思いました。
僕が何を思ったのかというと、「この世には本音と建て前が確固としてある」ということです。
芸術は人を感動させる、それは事実です。では芸術家は人を感動させるために創作するのか?これも事実です。しかしそれだけ、ではありませんよね。自分の食い扶持を稼ぐために創作するのも事実ですし、作品を後世に残すことで自己顕示欲を満足させるために創作するのも事実です。
それなのに、その事実の内の都合のいい側面が「建て前」として前面に押し出されたり、都合の悪い側面が「本音」として隠されたりします。上の画像ではその「本音」の存在を問いかける言葉がつづられていますが、さてそれは浅ましいことなのでしょうか。
僕はそうは思わないです。
この世には本音と建て前がある、それは紛れもない事実で、さらにみんなもそのことを分かりながら生きているのだろうと思います。本人がその「本音」と「建て前」の使い分けを自覚しないのが不味いだけであって、本人が自覚してさえいるならば、それを指摘するのは野暮なだけなのだと思います。もし現実世界で「でも本音はこうなんでしょ?」と問われることがあれば、「そうですよ。鋭いですね。」と受け流しましょう。愚直は銀、臨機応変は金です。
なぜこのように本音だ建て前だと考えたのかというと、就活が近いからです…。上の台詞を見た瞬間、就活前の僕の心がえぐられた気がしました。ちょっと改変してみましょうか(笑)
「人々に感動を与え 心を癒し 勇気を与える? あなた達はそんな高尚な目的で 職に就くのですか?」
「あなた達の本音は 好きな業種を選んで 人並の努力で就職して あわよくばそこそこ有名な企業に入りたい」
「なーんてムシのいいことを考える 傲慢で恥知らずの勘違い人間でしょ」
これ、本当これ。本気(マジ)でこれだと思います。特に「そこそこ有名な企業に入りたい」という点が核心だと思います(笑) でも良いんです。たった今自覚したから良いんです…。
最後ちょっとブルーになっちゃいましたが(笑) シメに入りたいと思います。
本音と建て前を自覚すること。自覚しさえすれば、社会はそれを許容するようにできていることにも気づく。僕はそう思います。
ちなみにこの塾の塾長(死神塾長)の言葉というか理念で、もう一つ紹介したいものがあるので、次回はそれを紹介したいと思います。
続きはこちら「天心画塾に学ぶ研究の心得等」
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