『19番目のカルテ 徳重晃の問診』 富士屋カツヒト、(医療原案)川下剛史
掲載Webサイト「ゼノン編集部」(コアコミックス)
内容紹介
物語の中で見た「なんでも治せる」お医者さんに憧れる、3年目の女性医師・滝野は、細分化された専門領域で、それぞれの専門を極めることを是とする医者のシステムの中で、理想と現実のギャップに悩んでいた。
そんな中、滝野の前に、患者という“人間そのもの”を診察し、治療する総合診療医・徳重が現れる――!
(公式サイトより引用)
管理者より
『K2』というスーパードクター漫画を紹介した直後に、この『19番目のカルテ』という作品に出会えたのは僥倖でした。
現在は”セカンドオピニオン”が一般的になっているものの、医者の診断に納得がいかない、もしくは明らかに不調を感じるのに身体に異常が見つからない、そんな人は少なからずいるだろうと思います。プロの医者でも一人の患者に割ける時間は限られていますから、それは仕方のないことだと思います。それこそK先生のようなスーパードクターか、患者の身体の中まで一目で診られるような魔法使いでもいれば別ですが…。
しかしなんと実は現実にも存在するのです、”患者”を診る「総合診療医」というスペシャリストが。この漫画はその総合診療医である徳重先生と、その徳重先生の姿に感化され総合診療医に転科した主人公・滝野先生の物語です。
とは言え、基本的にやることは患者への地道な問診と触診・検査です。「いかにしてその患者を知るか」という今までに無かった切り口の医療漫画ですが、患者達の悩みは身近なものが多く、読みながら共感することも多いと思います。
まずは第1話をどうぞ。(←公式で試し読みできます)
ちなみに私が特に好きなのが、徳重先生の若手時代(離島の診療所に赴任していた頃)を描いた2巻8,9話です。ここで徳重先生のルーツとも呼べる恩師が登場します。
『K2』、『病室で念仏を唱えないでください』、『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』と合わせておススメします。
参考画像(画像クリックで引用話数表示)
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