うわこい3巻感想「なまえ… 書いとかなきゃ」

うわこい 3 (ヤングキングコミックス)
糸杉柾宏

純粋すぎるユノの”負”の側面が露わになる第三巻です。これっていわゆるヤ、ヤンデレ…!?

 

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うわこい 1巻 2巻 考察1 4巻

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ユノには「癖」があった 自分の持ち物には必ず名前を書くというもので…

続きが気になる2巻の引きと裏腹に、主人公ユキテルの小学校時代の回想から、この3巻は始まります。

その時既に、ユキテルの家が一度全焼した後だったので、ユキテルはユノの家に居候していました。当時からユノはユキテルにぞっこんで(というかユノが一緒にいたいとぐずったのでユキテルは居候しているのですが)、どれくらいぞっこんだったかと言うと、ユキテルの体にマジックで「ユノ」と書く程でした。

少し極端な子だなあと思うところですが、回想はまだ続きます。それはユキテルのことを「好き」という江藤さんの出現でした。江藤さんは小学生ながら、ユキテルとユノの関係の歪さに感づいていました。

「私だってお兄ちゃんいるし 好きだけど… 男の子を「好き」っていう好きとは違う…」

出てきましたね。「家族の好きと恋人の好き」というやつですよ。やはりこれが物語の根幹に関わるのでしょう。江藤さんから「好き」と言われたユキテルは戸惑います。当然です。この時点ではまだ、ユキテルは本当に人を好きになったことがなかったからです。その現場に現れたユノの表情は…

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Oh…、そして時は現代に戻り…

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Oh,no!! 右手!右手!見切れてるけど右手!包丁!

続きが読みたい人は3巻を読んでください…としか言えません。

でもこれで紹介が終わると寂しいので、まだ続きます。

まずは、ユキテルのもう一つの回想の紹介です。それは高校生になってレナが転校してきたことから始まります。出会った当初から、ユキテルはレナに一目ぼれしていました。そして自分の変化に、ある夜気づくのです。

「僕は生まれて初めて 「好き」という感情を知った―」

回想が終わり、ユキテルとレナはお互い「好きだ」という気持ちを確かめ合います。

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それでもユキテルの心の中には、澱みが増すばかりです。

不実なことに どうしようもなく惹かれてしまう…
レナと秘密の恋仲を深め合ううちに、ユキテルは不実であることの快楽を知り過ぎてしまったんですね。それもレナへの好意の真偽すら怪しくなってしまうほどに…

ユキテルはとうとう、ばったり会った女からの誘いも許してしまいます。ここでばったり会ったという新キャラは、朝霧エリスという名前で、なんと自称「SF(セックスフレンド)研究会」の部長でした。世のSFファンすべてを敵に回しそう所属名ですが、エリスはユキテルを誘います。そしてユキテルは、その誘いを断りきれませんでした。

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紹介は以上です。キャラも増えつつ、それぞれの胸の内が掘り下げられ、明確化されて、山場がやってきそうな予感がする3巻です。SF研究会に入ったら乱交回が読めるのかな…?と楽しみでもあります。

うわこい 3 (ヤングキングコミックス)

 

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