漫画を読む目は肥えるもの?等

一週間ぶりの更新です。

ここ最近、平日が忙しすぎて更新できませんでした(汗)
(おとなしく週一更新にした方がいいのかなあ…。)

しかし「生み出す側にまわらないと、ネットにつながっていられない」と感じるようになってしまったのも事実です。手軽なtwitterに逃げず、このブログにアウトプットし続ける姿勢は保ちたいと思います。今日もただの日記になっちゃいましたけど。

それで表記の件です。

12月といえば「このマンガがすごい!」が発売する月です。wikipediaを読むと『宝島社が発行する漫画紹介ムック』とあるため、ただ自分が好きな漫画を自己満足的に崇めるのではなく、お互いが好きな漫画の情報を共有し、漫画界隈を盛り上げていこうという趣旨なのでしょう。

とても良いものだと思います。こういった賞といえば、他にも「マンガ大賞」がありますね。

 

が、しかし…、僕はこういったランキングに一つ大きな危惧を抱いています。

それは何かというと、こういった紹介ランキングで漫画に初めて(もしくは改めて)興味を持った人が、ノミネート作品を読んでがっかりしてしまわないだろうかということです。

 

「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」で作品に投票をするのは、おそらく普段から漫画を読んでいる方だと思います。しかしそれゆえに、”通”な漫画を選んでしまうことも多いです。

”通”という皮肉めいた表現をして申し訳ないのですが、少し論点を変えましょう。

「漫画好きな人がおすすめする漫画と、普段あまり漫画を読まない人が面白いと思う漫画は本当に同じなのでしょうか。」

ということです。

ちなみに僕の意見では、その二つは大きく異なります。ツイッターなどで呟くときは、上の議題を提示した後に「いえ、違います。」とはっきりと否定を付け加えます。正確に言えば、「違うことの方が多い」ですね。

それでよく、その意見の後に例に挙げる作品が「放浪息子」と「乙嫁語り」です。(この2作品の作者には申し訳ないと思います。)

僕はこの2作品を素直に面白い作品だと思います。しかし、読み始めた当初は、正直味気ないなとも思いました。漫画好きな人以外には薦めようとは思いません。普段から漫画を読まない人、ジャンプなどの少年誌しか読んだことが無い人が、この作品を楽しめるとは到底思えないからです。(逆に全く漫画への先入観が無い人の方が読める気がします。)

どちらが良い悪いではなくて、単純な慣れの問題なのです

普段コーラしか飲まない人がはじめて緑茶を飲んだら、味気ない、苦いと感じるでしょう。

それと同じです。

漫画のどういう点に注目するか、というアンテナの張り方は、普段どのような漫画を読むかによって変化します。「盛り上がる話」を求める人が、敵もライバルもいない、話の起伏も少なく心理描写がぼそぼそ続く、登場人物がただ表情を変えるだけの作品を読んでも、物足りないと感じるだけなのです。慣れてくれば、思春期の少年少女達の感情の機微と愛おしさ、異国文化の風景と伝統、そのなかで暮らす人々の表情…と注目する部分が変わってくるのですがね。

そこに至らずにただ「つまらなかった」で終わってしまうことも、往々にしてあるでしょう。僕はそれを大変危惧しているのです。(反面、それはメジャーな少年誌のエンターテイメントとしての完成度の高さを物語っているのですが)

もっと多くの人に知ってほしい、もっと評価されるべき作品だ、という漫画は僕にもたくさんあります。ただそれを手放しに、無責任に薦めてしまってその良さを本当に分かってもらえるのだろうか、と感じた一抹の不安を誰かに知ってもらいたくて、この記事を書きました。

上から目線ですみません。


放浪息子 (1) (BEAM COMIX)


乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

 

…ここまで書いて「メジャー雑誌しか知らない人にもおすすめできる漫画」を挙げないのはちょっと卑怯ですね。でもそういう作品も「このマンガがすごい!」とかに入ってるんですよね。だから一概には言えないのです。「このマンガがすごい!」には本当に凄い漫画もたくさんあるのです。

一応、連載中の作品で僕のおすすめを挙げると、「あさひなぐ」「ナナマルサンバツ」「マコちゃん絵日記」の三つです。(えー、そんな完熟した漫画挙げるなんてずるいーと言われそうですね(笑)) もう少し漫画へのたしなみがある人には「失恋ショコラティエ」をすすめたいと思います。

 


あさひなぐ 1 (ビッグコミックス)


ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)


マコちゃん絵日記 1 (1) (FLOW COMICS)


失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

↓クリックしてもらえるととても嬉しいです。
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ
にほんブログ村

 

About

View all posts by