『児玉まりあ文学集成』 三島芳治
掲載Webサイト「トーチWeb」(株式会社リイド社)
内容紹介
文学部の児玉さんは、まるで詩のように改行の多い話し方をする。
児玉さんは言った。
「木星のような葉っぱね。」
彼女の言葉は文学的である。
比喩によってこれまで存在しなかった葉っぱと木星の関係が生まれた。
言葉の上でだけ。
「これが文学よ。」
と、彼女は言った。
詩情あふれる台詞と画面で読者を魅了する異才・三島芳治。
静寂と浮遊感ただよう作風に、とびきりのポップさが加わった新境地。
(公式サイトより引用)
管理者より
紹介文のとおり、そのテクニカルかつ抽象的な会話劇ゆえに、言葉で紹介するのが難しい作品です。
児玉さんと笛田君の二人が織りなす言葉遊びのような、ゲームのような何かで紡がれる物語は、おそらく小説や実写では表現できない、絵と吹き出しと文字を使う漫画だからこそ唯一表現できる世界です。(1巻第5話などで明かされるトリックはまさにそれですね)
その技巧が楽しいという感覚もあれば、児玉さんと笛田君の男女の関係を趣深いと思う感覚もあるでしょう。
まずは1巻をどうぞ。
『ほしとんで』、『数学ガール』、『寿司 虚空編』、『上野さんは不器用』と合わせてオススメします。
参考画像(画像クリックで引用話数表示)




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