エイリアン9

『エイリアン9-コンプリート-』
『エイリアン9-エミュレイターズ-』
『エイリアン9ネクスト』 富沢ひとし

掲載雑誌「ヤングチャンピオン」「チャンピオンRED」(秋田書店)

内容紹介
ボウグと呼ばれる共生型エイリアンを頭にかぶり、学校に出没するエイリアンを撃退・捕獲する「エイリアン対策係」に選ばれてしまった大谷ゆり。

次々に襲い来るエイリアンや陰謀に、美少女達が巻き込まれる…!?

※電子版はREDコミックを3分割しております。第1部目となります。
Amazon商品ページより引用)

管理者より
この『エイリアン9』は、『寄生獣』、『最終兵器彼女』、『ベターマン』、『ぼくらの』と並ぶ平成前期を代表するSF作品の一つです。名作と呼ぶか、怪作と呼ぶか…は、読んでみた人にしか分かりません。

見どころの一つはエイリアンたちを捕獲・駆除するための戦闘シーンです。ボウグ(のちに”ドリル族”と明かされます)から放たれるマクロスのホーミングミサイルのようなドリル攻撃描写は、このエイリアン9最大の特徴ですね。ミドルレンジでの戦闘が多いのは寄生獣と似ています。

またエイリアンとの共生が小学生に押し付けられる理不尽さ、さりげなく上空を飛んでいる爆撃機(のようなもの)、エイリアンの絡む壮大な物語が小学校・中学校という小さい枠組みの中で完結するアンバランスさ、などのエッセンスはどこか最近のSFにも通じると思います。

ただし少々難解なところがあるのも事実です。役に立つか分かりませんが、下の参考画像に解説キャプションを追加しました。wikipediaも分かりやすくまとまっているのでおすすめです。

シリーズは本編全3巻(小学生編、コンプリート)と続編1巻(中学生編、エミュレイターズ)合わせて全4巻となります。さらに続編のネクストもありますが、こちらは未完(のようなもの)なのでオススメ度は低いです。

エミュレイターズに登場する駒井先輩いいよね。

ちなみに私がこの作品を知ったきっかけは、『灼熱の卓球娘』アニメの入江泰浩監督つながりです。このエイリアン9のアニメ(OVA)も2~4話が入江泰浩監督です。(※アニメ化は途中までです)

エイリアン9のアニメはOP映像のアクションシーンが素晴らしいですね、曲もなんだか聞いててクセになります笑

参考画像(画像クリックで引用話数表示)

”エイリアン9” 1巻第2話より引用
”エイリアン9” 1巻第3話より引用

以下、少々解説(2巻19話 大谷ボウグの捜索シーンより)

”エイリアン9” 2巻第19話より引用
(解説1)本来ボウグの羽先から放たれるドリルが、ボウグ本体を突き破るようにして遠峰かすみの頭から出ています。つまり共生ボウグとは異なる何かが遠峰かすみと共生していることが分かります。(後でイエローナイフが共生していると明かされます)
”エイリアン9” 2巻第19話より引用
(解説2)本来ボウグの羽先から放たれるドリル(右ページ参照)が、川村くみの腕から出ています(左ページ参照)。つまり川村くみの肉体そのものがボウグ化して、ホスト喪失しています。(後で明かされますが生殖等の機能も失われています…)
”エイリアン9” 2巻第20話より引用
”エイリアン9” 2巻第20話より引用

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エイリアン9ネクスト1 (ゴマブックス×ナンバーナイン) Kindle版(全3巻…ですが未完のため注意)