『げんしけん』『げんしけん 二代目』(The Society for the Study of Modern Visual Culture) 木尾士目
掲載雑誌「月刊アフタヌーン」(講談社)
概要
表題の「げんしけん」とは、作中のキャラクターたちが所属する大学サークル「現代視覚文化研究会」の略称「現視研」のこと。
漫画、アニメ、ライトノベル、コンピュータゲーム、ギャルゲー、アダルトゲーム、対戦型格闘ゲーム、そしてそれらを元にした造形(フィギュア、カプセルトイ、プラモデル等)、コスプレ、同人誌二次創作といったおたくカルチャー全てを対象とする総合的サークルとして発足したものの、半ば休止状態だった「現視研」が、新入生たちの入会によって少しずつ活気を見せていく様子を描いている。
(wikipediaより一部抜粋)
管理者より
「アキバ系青春物語!!」というキャッチコピーのオタクを主題にした漫画です。
読む前は「殻にこもった人間ばかりでてきそう」「恋愛とかドロドロしてそう(そもそも恋愛要素あるのか?)」と思っていましたが…青春してます。びっくりするぐらい青春してます。
一番の特徴は、この漫画に登場する一般女性(※オタクではないという意味)の「春日部咲」というキャラクターです。この咲さんは部員の一人・高坂の彼女ということでしぶしぶ現視研に首を突っ込むことになってしまったメインキャラクターの一人なのですが、この一般人の咲さんとオタクの笹原達の掛け合い、やり取りが面白いです。
また女性陣が皆非オタというわけでもなく、コスプレとガンプラ好きな大野さんや、腐女子だがオタクそのものは嫌いな荻上などなど、一癖も二癖もある女性オタク達も多く登場します。
しかし読み進めていくうちにどのキャラクターにも愛着が持てる良い漫画です。それから木尾士目の作品はどれもそうなのですが、リアリティとエンターテインメントのさじ加減が絶妙なんですよね。
『ハチミツとクローバー』と同じで、のんびり読むことをオススメする漫画です。
第一部の最終巻となる9巻単体の紹介記事書きました。⇒「奇跡の一冊紹介その3(げんしけん9巻)」
また第二部こと『げんしけん 二代目』に続き、こちらも更に面白いです。管理者イチオシの漫画です。
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