「奇跡の一冊」紹介の三つ目、それはげんしけん9巻です!!!!
げんしけん(9) (アフタヌーンコミックス) Kindle版
いきなり私事ですが、げんしけん14巻読みました。
はい、めちゃくちゃ感動しました。だって一つの恋にピリオドがついたんですよ。心震えないわけにはいかないじゃないですか。
でも今回紹介するのは9巻(第一部の最終巻)です。この巻も大好きなエピソードが満載です。
作品紹介はこちら ⇒ 『げんしけん』『げんしけん 二代目』木尾士目
7、8巻で主人公である笹原の就活と恋愛事情がひと段落して、この9巻冒頭では卒業間近の年末から物語が始まります。当時は読み始めから寂しさを覚えました。ああ、もう終わってしまうだなあと。(あと絵が凄くきれいになったなとしみじみ)
でも、この9巻の見どころは主人公笹原ではなく、斑目です。
斑目は笹原の一個上で既に社会人になっています。しかし勤務先が大学に近いため、ちょくちょく部室に寄っていました。この巻で斑目は笹原と同様に卒業していく咲(咲には既に高坂という彼氏がいます。)に秘め続けると決めていた恋心を打ち明けるか迷ってしまいます。その姿が切なくて切なくて、読んでいて泣けました。
告白する勇気って、なかなか出ないですもんね…。片思いって楽ですもんね…。
以上です。この恋の続きが知りたい方は是非読んでみましょう!!最新刊(14巻)まで!!
胸を張って言いますが、僕は木尾士目の作品が大好きです。「五年生」も「ぢごぷり」も大好きです。容赦の無い感情描写と緻密なストーリには本当に惚れ惚れします。「げんしけん」はそこにフィクションとしての「都合の良さ」を数滴垂らして絶妙なバランスに仕上げられた作品なのだろうと思います。
…偉そうなことを言ってすみません。しかし恋というのは甘酸っぱいものであることよ。
少しでもサブカルへの理解がある方であれば「げんしけん」は楽しめると思います。そこからちょっとずつディープな木尾士目の世界にはまっていくといいかもしれません(笑)
げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス) Kindle版(全21巻)
新装版 げんしけん(1) (KCデラックス) コミック – 2017/5/23 (全5巻(第一部のみ))