『鈴木先生』 武富健治
掲載雑誌「漫画アクション」(双葉社)
概要
中学校の教師である鈴木先生が、生徒たちに起こる些細な、ときに重大な事件の数々を誠実に、情熱的に対応していく姿を描いた作品。
(wikipediaより引用)
管理者より
「だけど今の学校教育は我々が普段思っている以上に― 手のかからない子供の心の摩耗の上に支えられているんだ…」
熱血や感情論でトラブルを解決する(否、解決した気になっている)従来の教師漫画やドラマと違い、鈴木先生はひたすら論理的に正しい在り方を探ろうとします。
例えば一番目立つ話題として、性教育。
一度は誰しも疑問に思ったことがあるかもしれない、でも誰もはっきりと教えてくれなかった。
何故ならそれに対して自分の答えをはっきり持っている人なんて、親どころか教師の中にもほとんどいないから。
学校の中ではおろか、社会全体が直視するのを避け続けている問題から、鈴木先生は逃げずに、ごまかさずに、一番難しい方法で、誠実に立ち向かっていきます。
だから面白い。
そもそもなんで今までこんな教育漫画やドラマが無かったのか、
それは「難しくて誰も出来なかったから」だと思います。
そしてもう一つ紹介しておきたいのが、10巻巻末の、オリエンタルラジオ中田敦彦さんによる解説。これがまた凄いんです。例えば中田さんは、鈴木先生という漫画の中で、コマを埋め尽くすような字数のモノローグや思考が実は過剰なものではなく、現実の我々に近いものである(むしろ他の漫画がストーリー運びのために感情を省略している)と仰っています。
全文紹介したいくらいなんですが、我慢します(笑) 単行本を買った際は是非どうぞ。
名言集で紹介した名言をまとめたのでどうぞ。数が多くてすみません(;´∀`)
名言 その4 「人はおうおうにして―裏の限られた場所だからこそウソが言えることもある………」
名言 その8 「自分の気持ちひとつで 悩まないことはできると思うんだけど……」(途中参照)
名言 その17 「男の人をキモいって言う女は最低だって言ってたよね…」
名言 その33 「「人間だもの仕方ねえさ」で片付く程度の問題だ…」
名言 その38 「くり返しやってたら… 初めの時より悪くなるのは当然なんだよ!」
参考画像(画像クリックで引用話数表示)










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