『ROUTE END』 中川海二
内容紹介
人の死が日常的となる職業、“特殊清掃業”を生業とする青年・春野。彼が近隣で続発する連続猟奇殺人事件、「END事件」に足を踏み入れて…。生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス開幕!!
(Amazon商品ページより引用)
管理者より
いま最も目が離せない本格サイコ・サスペンス漫画です。
まずはこちら、第一話を読んでみてください。何故「END事件」と呼ばれるのか、遺体を見た瞬間に目を奪われると思います。
そして私的にイチオシの理由を極力ネタバレを避けて挙げていこうと思います。
- 死人の数が多い
もうこれだけでミステリィファンとしてはテンション上がるんですよ。一話時点で四人目の遺体が見つかるのですが、話が進むにつれて、まだまだ被害者が増えていきます。 - 刑事のキャラが良い
女刑事(ヒロイン)の五十嵐と、知的・理論派な男の小坂という二人の刑事が最初登場するのですが、2巻から感覚派である鬼頭という男の刑事(+ほか)が捜査に加わっていきます。この小坂と鬼頭の因縁が垣間見える二人のやり取りがすごく良いんです。 - 登場人物の底が見えない
この漫画は単純な「殺人犯を追う物語」ではありません。例えば一話で遺体現場跡でセックスをしていた加藤と柳女の二人ですが、ただの脇役ではありません。このEND事件をきっかけに大きな動きをしていく重要人物です。
また一巻からかなり伏線が散りばめられていて、どのキャラクターもまだ隠れた一面とバックグラウンドを秘めております。何が事件と関わってくるのか予想もつきません。
結局のところ、キャラ萌えできる素晴らしい本格ミステリィなんです。(ちなみに私は三人目の被害者の息子の若狭恭司がお気に入りです)
京極夏彦やピエール・ルメートルなどのミステリィ作品が好きな方に特におすすめします。
ラストまで読まれた方は下記リンクの記事もどうぞ。簡単な考察と時系列の整理を記載しております。
『ROUTE END』最終回感想・時系列まとめ
参考画像(画像クリックで引用話数表示)
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