前回の投稿「20代を懐かしさでしめやかに爆発四散させる等」の続きです。現在23歳の僕が1997年~2001年までコロコロで読んでいた漫画を振り返りたいと思います。
で、ちょっと一つ聞きたいことがあります。あなたがコロコロと聞いて思い浮かぶのは何ですか?
ミニ四駆、スーパービーダマン、ハイパーヨーヨー、ゾイド、ベイブレード、デュエルマスターズ…
いろいろあるかもしれませんが、ここに挙げたものだけでも、実は流行った時期が結構違うんです。
例えば漫画の「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」(全13巻)と「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」(全8巻)はそれぞれ連載期間が1994年7月号 – 1997年12月号、1998年1月号 – 1999年10月号です。僕も無印の単行本をそろえていたのでストーリーはアバンテ使いのまことくんがいた頃から知っているのですが、雑誌で読み始めたときは既にWGP編に入っていました。
それに対して「爆転シュート ベイブレード」の連載開始は1999年9月号です。レッツ&ゴー!!MAXの最終話一つ前の号なんですね。しかも99年に入ったころは既にミニ四駆ブームもかなり収まっていたので、「ベイブレードは知ってるけどミニ四駆は知らない、憶えていない」という人はいくらでもいるのです。もちろんその反対もしかりです。
というわけで、簡単な年表を作ってみました。年表を作るにあたって、wikipediaの「コロコロコミックの連載作品の一覧」「別冊コロコロコミック」、BENさんの個人ページ「コロコロコミック資料編」を参考にさせてもらいました。資料編を眺めていて懐かしすぎて涙が出てきました。特に99年あたりが至高だったと思います。
下の二重線の色が緑のものは「月刊コロコロコミック」に連載されていたもので、橙のものは「別冊コロコロコミック」に連載されていたものです。また、僕が読んだ期間の中でずっと連載が続いたものに背景色(黄)、記憶に強く残っている作品に背景色(ベージュ、緑)をつけました。
今振り返ってみるとスーパービーダマンの連載長かったんだなーとか、デュエルマスターズの方がベイブレードより連載開始は早かったんだなーとか、いろいろな発見がありますね。
流行った時期を上から並べていくと
ミニ四駆
↓
スーパービーダマン、ハイパーヨーヨー
↓
ゾイド
↓
ベイブレード
↓
デュエルマスターズ
でした。スーパービーダマンとハイパーヨーヨーが同時期なの?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、ビーダマンは97年になってOSギアやPIビーダマンが出てから人気が爆発しだしたので、おはスタでのアニメ化のタイミングも超速スピナーと同時です。
また、ゾイド、ベイブレード、デュエルマスターズは連載開始の時期は近いですが、ベイブレードは主人公四人が揃うまで人気があまり出てませんでしたし、デュエルマスターズはそもそも物語前半はマジック:ザ・ギャザリングをやっていたので、玩具としてのブームの時期には違いがあります。
- とにかく当時を振り返って
当時は掲載順が人気の大小を反映しているということや、打ち切りについてなどの知識が無かったため、とにかく全ての作品を楽しんでました。でもマセたところもあって上品な絵を好んでたように思います。ラモズくんやマツイくんよりも上山兄弟の作品が好きだったり(ストーリーはほとんど憶えてない)、超速スピナーの絵がきれいだなーと惚れ惚れしたり、PaPiPuペットのキャラかわいいなーと萌えたりした記憶があります。別冊コロコロも好きでした。こまっ太くんとか、あと「シュークリームメカ カスタード」(残念ながらwikiには載ってませんでした)とかあったのを憶えてます。
それからコロコロってちっちゃな紙の下敷きついてましたよね。いっぱいポケモンが描かれたのとか、ミニ四駆のパッケージ画像が貼られてたりとか、田中太郎のだまし絵のやつとか…、超懐かしいです。
最後に、当時コロコロとは別の「ちゃぐりん」という雑誌に連載されていた漫画にもはまっていて、それには今泉伸二さんの「カットイン・タートルズ」(バスケ漫画)や、コロコロでボンバーマンビーダマン爆外伝を描かれていた三鷹公一さんの「ドンと一本!」(柔道漫画)が連載されていたので穴があくほど読んでました。カットイン・タートルズは漫画onWebで読めるといえば読めるのですが、3巻までしか読めないので最後まで読めません。あのラストのダンクシーンをもう一度見てみたい…と切に願います。
- レッツ&ゴー!!の思い出
漫画はかなり読みごたえがあったと思います。特に6~9巻あたりの大神軍団と闘うあたりが好きでした。ちなみに10巻に「おちつけハマーD!!」の台詞が収録されています。なんでこれが名言になってるのかよく分かっていないんですけど(笑)
漫画とアニメの違いについて紹介している動画があったので、紹介したいと思います。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9887157
(爆走兄弟レッツ&ゴーWGP アニメと漫画を比較してみた)
アニメはもう内容はほとんど憶えていませんが、WGP編の三つ目と四つ目のED曲が好きでした。「We are the VICTORYS」と「今夜はイブ!」ですね。
MAXは漫画のほうがかろうじて記憶に残っている…くらいです。豪たちのフルカウルミニ四駆がかっこよすぎたせいか、MAX編のエアロミニ四駆はあまり人気が出なかったような印象を(勝手に)持ってます。世間一般的にそうだったかはわかりませんが、僕の周りではスーパービーダマンやハイパーヨーヨーにはまっている人が多かった気がします。
- グランダー武蔵の思い出
序盤の方に武蔵が裸で家出するシーンがなぜか鮮明に記憶に残ってます。釣りにはまることはありませんでしたが、作中に出てくるさまざまなルアー「スケルトンG」「キングオルカイザー」「レジェンダーホーク」などなど…かっこいいのでそろえたい欲望に駆られた記憶があります。ライバルの九鬼ジュニア君もかっこよかったですね。
アニメが確か平日の朝7時半から放送されていたのですが、僕は7時半丁度に小学校に登校しなければならなかったので見れませんでした。
- 学級王ヤマザキの思い出
今ふりかえると「オッパイよー」でヤマザキが出すおっぱい(乳首あり)が結構リアルだったような…。それからエリカ初登場時は結構トラウマになりました。ギャグで記憶に残っていると言えば、学校の時計台の下のスペースに豪邸を作ろうとする話とか、RPGの世界に行ってきさきちゃんが魔王役をやらせられる話とかがあったのを憶えています。
年表見るとこんなに長く続いてたんだなーとびっくりしました。別冊でも連載されてましたし、本当にコロコロを代表するギャグ漫画だったのだなと思います。おはスタでおばばさまが歌をたくさん歌っていたのも懐かしいですね。
- 駆けろ!大空の思い出
実はこの漫画かなり好きでした。不良高校「聖エルモ学園」、もう一度言います「聖エルモ学園」、この言葉の響きがめちゃくちゃ好きでした(笑) ラフプレーをする聖エルモ学園の闘いぶりに主人公チームの一人が呟くんですよ。「し… 審判もぐるなんや……。」当時は「…?『ぐる』って何?」と不思議に思っちゃいましたよ。本当に児童向けの漫画なのか?と苦笑いしたくなります。
試合もどれも見ごたえがあって、特に羽亜渡学園との試合が面白かったですね。実は…、おっとネタバレはよくないですね。Jコミにて無料公開中とこのこなので、一気読みしてみてください。
- 秘密警察ホームズの思い出
ヒロインのマープルちゃんが可愛かったです。最後少し中途半端なところで完結してしまった印象もありますが、最終話のホームズとアルの(ロープを使った)空中ブランコのパフォーマンスには感動しました。カラオケで「Butter-fly」を歌う度に見せられるタケル君とテイルモンの空中ブランコのシーンの何倍も印象に残りました(笑)
凄くどうでもいい話なのですが、ホームズは小学6年生で、「勇者警察ジェイデッカー」の友永勇太君は小学4年生です。そのせいか僕はつい最近まで「コナン君も小3か小4くらい」と勘違いしていました。20年経って初めてコナン君が小1ということに気づいたんです。びっくりしました。
- スーパービーダマンの思い出
連載は長いですが、人気のピークはPIビーダマン(バトルフェニックス)やPI-EXビーダマン(コンバットフェニックス)あたりだったかなと思います。7巻の北条明君が実は女の子だった!というのはポケスペのイエローに並ぶ大事件でしたね。その後の伊集院君の骨を折りながらの絞め打ちにかき消されてしまいましたが…。
かっこよさではガンマのワイバーン系がトップでしたが、実際の玩具を使って楽しかったのは、ガンモ君たちが使うバーニングアトラスでした。下向きのトリガーをグーの手でスマッシュするトリプルバーストのやつです。
- Bビーダマン爆外伝の思い出
爆外伝の歴史は長いので(といっても僕もIIからしか知りません)、今回はアニメのビーダシティ編にあたる爆外伝IVからを振り返りたいと思います。漫画もアニメも好きでした。主題歌もかっこよかったですしね。
ちなみにアニメの爆外伝IVは、ホワイトゲイルIIやブルースナイパーなどの中期の味方機が結構ショッキングな大破の仕方をするんですよ…。戦闘でやられるとかでなく、何かしらの方法で爆破されてしまうんです。その後にホワイトブロスなどに乗り換えるのですが、個人的にはゲイルIIのままでよかったのに~と悔やんだ記憶があります。
カードも持ってましたよ。紹介漫画を見つけたのでどうぞ。面白いです。カゼ丸とかルイルイとかかわいかったですね。
Bビーダマン爆外伝カードゲームをやる漫画
爆外伝Vはあかボンのスカートが特徴的でしたね。敵側のメカがかっこよくて、デビルホーネットとビーシャークがお気に入りでした。
- 超速スピナーの思い出
霧崎マイちゃんと輪刃君のやりとりが好きでした。当時は僕は背が低かったのでハイパーヨーヨーは買ってもらえなかったのですが、漫画は完成度が高かったので毎月楽しみでした。
- K-1ダイナマイトの思い出
キャラクターや技のネーミングセンスが秀逸でしたね。カルネアデス計画編が特に面白かったです。エルボーによるダメージが刃で表現されていたこと(海溝君がやられるところ)と、火山君が貫手でサンドバックを破いていたシーンが印象に残ってます。あと「~以来だぜ。」が口癖なタクシードライバーさんとかいましたね。
- デュエルマスターズの思い出
実は「デュエルマスターズ」を始める前までしか知りません。何を言ってるんだ?と思った方もいるかもしれませんが、実はこの漫画、前半と後半で扱うカードゲームが変わります。前半が「マジック:ザ・ギャザリング」、後半の白鳳君との戦い以降が「デュエルマスターズ」です。僕は前半しか知らないので金太郎君とか四天王との戦いが印象に残っています。特にミミちゃんが豹変したシーンには当時びびりました。お約束と分かっていても。
それからこの漫画の連載前の「おどろき!ももの木商店街」も好きでした。確かこちらは別冊で連載されていたと思います。壁を登るときにヒロインのパンツが見えて「エッチ」と殴られる場面があったことを憶えています(笑)
- ベイブレードの思い出
今の若い子(?)らは信じられないかもしれませんが、実はこのベイブレード、一番最初から人気があったわけじゃないんです。物語でいうと最後の四聖獣使いのレイ君と「スピンギアシステム」が登場したあたりで人気が爆発し出したんですよね。今振り返るとドラグーンS(ストーム)の登場は、ビーダマンでいうところのファイティングフェニックスの登場並のインパクトだったと思います。
ただブームが爆発的すぎたせいか、新作がなかなか購入できなかったり、初期の製品(火花が散るウェイトディスクなど)も手に入らなくなったりと子供泣かせではありましたね。
総評してみると、コロコロの漫画ってライバルが格好良いんですよ。
九鬼ジュニア、北条院、レイヴン、白鳳、アズール、カイ、リゾット…
魅力ある敵というのも、面白い漫画たる条件の一つなのかもしれませんね。
おもちゃで遊んだのも、漫画やアニメにかじりついたのも、今では本当にいい思い出です。こうやってまとめることができて本当に良かったです。
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