『ドロ刑』 福田秀(警察監修:古谷謙一)
掲載雑誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)
内容紹介
日本の刑法犯の7割以上を捜査し、
検挙率第1位を誇る!
それは、刑事部・捜査第三課。
窃盗、ひったくりを捜査する彼らは、通称「ドロ刑」と呼ばれる。
「捜査の全てはドロ刑に始まり、ドロ刑に終わる――。」
憧れと希望に満ち溢れ、
警視庁”捜査三課”に配属された
新米刑事・斑目勉(まだらめつとむ)が出逢ったのは、
稀代の大泥棒・煙鴉(けむりがらす)だった。
磨き抜かれた練達の職業泥棒たち、
煙のように捉えどころのない煙鴉、
果たして彼らを捕まえることはできるのか……!!?
(公式サイトより一部引用)
管理者より
ナイスミドルな謎深き大泥棒と、マッチョで正義感の強い若手刑事の警察バディ漫画というとても斬新な作品です。
なぜこんなお話が可能なのかというと、1巻表紙左側の煙鴉(けむりがらす)が、あまりにも現場に痕跡を残さない(ただしタバコの匂いだけあえて残していく)存在さえ疑われるような伝説的な泥棒だからです。
若手刑事の斑目はバーでの聞き込み捜査中に偶然そのタバコの匂いに気づき煙鴉を特定するのですが、気づいたところで匂いだけでは証拠にならないため逮捕できません(汗)
むしろ煙鴉の方がその匂いに気づいた斑目のことを気に入って、有り得ない組み合わせのコンビによる捜査が始まります。
これは本当に良くできたお話だと思います。
通常の刑事漫画のように犯人を捕まえて終わりではなく、いかにして取調で余罪を吐かせるかという、今までにない駆け引きが見られるのも面白いですね。
キャラの魅力があふれて、一話一話それぞれの事件の読み応えもあって、管理者イチオシの漫画です。
単行本の奥付(一番最後のページ)も専用にデザインされていて、カッコいいです。
ワクワクできる漫画を読みたい方に是非お勧めします。
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