ハイパーインフレーション

『ハイパーインフレーション』 住吉九

掲載アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)

内容紹介
国の奴隷狩りによって、両親を失った少年ルーク。今度の奴隷狩りでは最愛の姉がオークションに出品されてしまう!!
絶望のドン底でルークが手に入れたのは、『体からカネを生み出す能力』だった!!
オークションに参加するルーク――余裕で姉を落札か!?
だが、この力には“致命的な欠陥”があって……!?
カネが、生命が、怒りが、暴力が、欲望が、『加速≒インフレ』し――物語はハイパーインフレーションを巻き起こす!!
Amazon商品ページより引用)

管理者より
奴隷の少年が紙幣を生み出す力を身に付け無双…するような単純な話ではありません。第一話で判明しますが、あらすじの通りルークが得た能力には致命的な欠陥(制約)が存在します。

しかしだからこそ「奪われた姉を救い出す」ために多くの戦略が練られ、敵を欺くために駆け引きし、仲間を得るために冒険するという見応えある頭脳戦が楽しめる漫画になっております。

特に私がこの漫画にハマったきっかけは4巻の「贋札づくり」のエピソードです。この4巻ではルークが身体から生み出す贋札とは別に、仲間を募って技術的な贋札製造を行います。

そこで一般的な紙幣の製造工程(紙づくりや印刷)についての解説と、その工程に一つ一つ挑むルーク達が並行して描かれるのですが、その内容がまるで「THE MAKING(教育番組)」のようにとても分かり易い構成になっているのです。偽造防止のために徹底された紙幣製造の工夫と、その偽造(贋札づくり)に敢えて挑むルーク達の困難さへの理解がより深まる…という脚本の巧妙さに驚かされました。また4巻から登場人物も増えて賑やかなるのも良いですね。どのキャラも本気故に憎めない、どこか愛おしく思えてしまうようなキャラ萌えがあります。

そしてこの漫画の一番の面白さは何と言っても、敵と味方が目まぐるしく入れ替わる点です。

「相手に得させて 自分も得する」という”商売”の基本理念を元に、ルークやグレシャム達は必要であれば敵とも手を組みます。そんな新感覚の這い上がり、成り上がりの冒険活劇です。

コードギアス』、『嘘喰い』、『ゴールデンカムイ』などが好きな方に特にオススメします。

参考画像

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