『私の少年』 高野ひと深
掲載雑誌「月刊アクション」(双葉社)
→「週刊ヤングマガジン」(講談社)に移籍
内容紹介
この感情は、母性?それとも--。スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は、夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は、互いを必要なものと感じていく--。
「このマンガがすごい!2017「<オトコ編>第2位! 年齢や立場の違いを超えた二人の交流を描く話題作!!
(公式サイトより引用)
管理者より
この漫画はタイトルと表紙デザインのインパクトが凄い!とつくづく思います。
男女であること、二人の年齢が離れていること、美麗だけれどエロを期待させるような男性向けの絵柄ではないこと、そして最後にその絵を囲むように配置された大きなフォントの『私の少年』というタイトル。それらを踏まえた上で「どんな物語なのだろう」と表紙を見た人に想像の余地を残しつつ手に取らせる面白いデザインだと思います。
もしかしたら『私の少年』というタイトルを見て聡子さんが真修を篭絡するような印象を受けるかもしれませんが、そういうお話ではございませんのでご安心を(笑)
30歳と12歳という年齢差や真修の美貌の話題性もさることながら、蓋を開けてみればこの漫画は、二人がそれぞれ家族との暮らしで得られなかった隙間を互いに埋め合おうとする、愛情や恋慕よりももっと泥臭いお話です。
それで序盤は真修の父親がちょっとしたダメ人間なのですが、あまり暗い気持ちで漫画を読むと萎えてしまうので、私は真修の父親を”ダメ六太“と名付けて読んでおりました。理由は宇宙兄弟の難波六太に似ているからです(笑)それで少しでも中和できればと思います。
またこの漫画は『放浪息子』のように真修が成長していきます。まずは3巻、いや4巻まで読んで頂きたいと思います。
管理者イチオシの漫画です。
余談ですがこの漫画は5巻発売のタイミングで月刊アクション(双葉社)からヤングマガジン(講談社)に移籍しました。私の手元にある1~4巻も双葉社版なのですが、この単行本の後書きが面白いんですよ。(双葉社の編集K澤さんのお話)
おそらく講談社版には載っていないと思うので、気になる方は双葉社版を探してみるのも一興だと思います。
参考画像(画像クリックで引用話数表示)
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