名言その２５
「アンタの匂いがまだしない」
『３月のライオン』の2巻より抜粋しました。
教訓的な言葉ではないのですが、ピンときたので紹介します。
この女性は、両親を亡くした主人公を引取った家の娘、
主人公のかつての義姉にあたる人物です。
「かつての」というからには、主人公は今ひとり暮らししています。
つまり、家を出る理由に値する何かしらのことが、
この義姉や義弟との間にあったわけですね。
要するに説明するのが難しい関係なのです。
矛盾を秘めたような、混沌としたような…、
この「距離感」の描写は、女性作家ならではのものかなと思います。
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