漫画雑感想(ドロ刑、Route End※ネタバレ大注意!!)

『ドロ刑』繋がりでルパン三世より。カッコいい演奏ですね~。

 

※この記事は漫画『Route End』の重大なネタバレ(犯人)を含みます!

Route Endの35話をまだ読んでいない方は途中で回れ右してください!!!!

 

さあさあ、まずは1巻発売した『ドロ刑』感想から。

ヤングジャンプで事件的反響になっているドロ刑の待ちに待った一巻が発売しました!

さてこの漫画はどんなお話かというと、「ナイスミドルな謎深き大泥棒と、マッチョで正義感の強い新米刑事のコンビが窃盗事件を解決していく痛快刑事漫画」です。

表紙の左側のおじさんがこそが、その大泥棒”煙鴉(けむりがらす)”です。タバコの残り香意外に現場に痕跡を残さない(逆に言うとあえてタバコの匂いだけを残していく)、存在すら疑われている伝説的な泥棒…なんですが、新米刑事である班目は、バーでの聞き込み捜査中に偶然そのタバコの匂いに気づきます。

しかし、気づいたところで匂いだけでは証拠にならないので逮捕できません。

むしろ煙鴉は自分を”煙鴉”だと気づいた班目を気に入って、そこから二人のコンビによる捜査が始まるんですよ(笑) これは本当に良い設定だと思います。

 

キャラの魅力があふれて、一話一話それぞれの事件の読み応えもあって、今イチオシの漫画です。しかも単行本の奥付(一番最後のページ)も専用にデザインされていて、本当にカッコいいんです。

ワクワクできる漫画を読みたい方に是非お勧めします。

 

 

…さて今日の感想日記のキモ、『Route End』35話です。ここから先はRoute End 35話(5/19更新)を読んで既に衝撃を受けた方のみ、スクロールしてお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずこの35話で犯人(エンド)が明かされます。ぶっちゃけ私は、いえ私も春野太慈(主人公)が犯人だと思っていました。

というかジャンプ+のコメント欄がだいたいそんな雰囲気だったんですよね(笑) これやっぱり主人公が犯人じゃない!?と、多くの読者がそんな予想をしていたと思います。

33話、34話の演出とヒキも見事だったんですよ。様子のおかしい五十嵐さんの描写とか、これも読者に「犯人が太慈だと分かって動揺しているのか?」と思わせるミスリードぷりでした。

 

そして今回の種明かし、

五十嵐「春野―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―真人(まさと)さん」

ええええええええ、でした。主人公の弟である真人が犯人だったんです。

ジャンプ+のコメント欄もみんな「予想外」であふれて、この斜め上を行かれた衝撃と快感は凄まじいものでした。この感覚はリアルタイムで追っていた人間だけの特権だと思います。(『彼方のアストラ』の時もそうですが、ウェブ雑誌が0時ジャストの更新であるというのが、ネタバレの防止と臨場感(一体感)にすごく寄与していると思います)

それで、何に衝撃を受けたかというと、春野太慈や加藤、そして柳女などと比較すると、太慈の弟である春野真人はあまりにも”真人間”なんです。(おっ、ちょっと上手いこと言えたぞ(笑))

特殊清掃や連続殺人という「非日常」に対して、真人は「日常」側のキャラ…のはずでした。作者も意図的にそれを強調して描写されていたのでしょう。だから我々読者はみな、真人が犯人であると気づけなかったんだと思います。あまりにも鮮やかなミスディレクションです。

「予想を裏切り期待に応える」とはまさにこのことですよ。だってやっぱりミステリィで主人公が犯人だと、どんなに見事な叙述トリックでも、心のどこかで少しがっかりしてしまいますもん。

 

我慢できずにtwitterなどで色々な感想を拾ってみました。

Q. 真人が真犯人?脅されてやっていただけ?

これは真人が真犯人で間違いないと思います。少なくとも四人目までは確実に真人による殺人です。

風呂場で電動ノコギリを使っているのも1巻の捜査本部での報告と一致します。

2巻で太慈と真人が仮面の男(三つ子C)に襲われますが、そこで三つ子Cの言った『作品作り』とは、真人の犯行のことを言っていたのでしょう。つまりあの襲撃は真人の連続殺人を辞めさせるための狂言だったいうことになります。

これと関連して4巻で犬飼を襲い「君たちは毎度間が悪い」と言ったのはおそらく三つ子D(黒橘さん)だと思われます。つまり毎度間が悪いの”毎度”とは、仮面の男(三つ子C)が真人達を狂言で襲ったときに駆け付けた五十嵐さんのことも含めての意味なのでしょうね。

つまり三つ子Cと三つ子D(黒橘さん)は何らかのつながりがあったのだと思われます。おそらくは橘さん(三つ子B)も…。

この真人と三つ子(四つ子)の関係こそが今後明かされる謎の鍵になると思われます。そもそも橘さん含めたこの四つ子の存在そのものがオカルトなのですが…(指紋も同じ同一人物がこの世界に四人もいる)。

 

Q. 真人は自殺した人、もしくは自殺しようとしている人を殺していた?

この考察を見て感心しました。とても面白いなと思います。

しかしこの通りであるとすれば、カウンセリングを受けていた加藤臣が殺された一件が、「カウンセラーである江崎がエンドとつながっていた」ことを示す可能性も浮上します。(ただし江崎は「患者で殺されたのは加藤が初めて」と言っていました)

直接的ではないかもしれませんが、何かしら江崎は事件に関わりがあるだろうと私も思います。

 

その他考察

五十嵐さんの弟のそっくりさんや春野母の遺書の内容など、まだまだ謎は沢山ございます。とはいえ一番の謎はやはり「指紋もまったく同じ三つ子(四つ子)の存在」です。こればっかりは出る作品を間違えているんじゃないかと言いたくなる位、オカルトじみたことになっています(笑)

でも私はこういう形でSFをぶっこまれるの好きなんですよ。手塚治虫の漫画みたいで。もしかしたら本当にジョジョ七部の大統領、スパロボのジ・エーデル、リボーンの白蘭みたいに、並行世界から別の自分を連れてきているのかも知れません。それくらい、DNAと指紋全てが一致する人間がいるというのは異常なことなんです。

ここで三つ子の情報をまとめました。

 

いったいどういう真相なのか、続きが楽しみです!!!!!!

 

 

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