うわこい 2 (ヤングキングコミックス)
糸杉柾宏
新キャラも登場し、ますます深みにはまる人間関係、そして最後にはユキテルとレナの関係がばれ…る…！？という二巻です。
一巻最後でひと悶着を起こしかけましたが、今はまだ仲の良いユキテルとユノとレナの三人。 まずはレナがユキテルとユノの家に泊まる話から始まります。
ユノの家庭は暖かで、ユノの姉であるヨミは家庭的で優しく、妹であるナギは人見知りながらも甘えん坊です。個人的にはこの二人ももう少し活躍の場（濡れ場）が欲しいなと思いました。
でもやっぱりユキテルとレナは、夜にお忍びでやっちゃいます。
しかもそれがヨミ姉にばれてしまうんです！どうやらヨミ姉は咎める様子ではありません。ヨミ姉は不敵な笑いでこう言います。
「ユノは… 怖いわよ」
そう思えるのも頷けますね(笑) その思いの純粋さゆえに、危うさも感じかねないユノの表情を、身内ですらどこか怖いと思っていたのですね。
話は変わって新キャラの登場です。
見た目から軽そうなツインテールの夢乃さん、しかし彼女はその見た目と裏腹に、「世界は退屈にできている」と達観してしまっているようです。屋上で暇をもてあます彼女は、偶然にもクラスメイトであるユキテルとレナの”秘密”の情事を目撃してしまいます。
ユキテルの浮気を知って猛烈に面白がる彼女は、ユキテルをゆすります。しかしその「対価」も、なんとエッチをすることでした。
さっすがエロ漫画はこうでなきゃ！という展開です
。
個人的にはこの夢乃さんの「いけないことだからセックスは気持ちいい」という持論がなかなか興味深いと思いました。確かにスリルも快楽の一つですからね。相乗効果があるかもしれません。
しかし案の定、夢乃と関係を持ったことはレナにばれてしまいます。（ユノにはばれてません。ばれたら大変なことになるでしょうね(笑)）ここのレナの台詞が良いのです。小悪魔的にばかり描写されていた彼女の、一途な感情が垣間見えます。
そして夢乃の提案で海に出かけたユキテル達。
夢乃とはりあうレナは、心なしかいつもよりもはっちゃけています。夢乃がユキテルに好意を抱いているわけではないと分かっていても、肉体関係がある以上、内心穏やかでは無いのでしょう。
夜になって別荘で雑魚寝するユキテル達、ここで何も起きない方が不思議ですね。
ユノの隣で寝るユキテルの布団に、なんとレナがもぐりこみます。
いやー、スリリングの極みですね。
しかし果てた二人はそのまま、まどろんでしまいます。
そしてなんと！ 夜明けとともに目を覚ましたユノが、隣で抱き合うユキテルとレナを目にしてしまいます。いったい、どうなってしまうのか！というガチンコファイトクラブばりの引きで終わる第二巻ですが、見どころはレナとユノの新たな一面、そして夢乃さんの理論ですね。エロもあって、大変良いと思いました。
うわこい 2 (ヤングキングコミックス)
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