水は海に向かって流れる

『水は海に向かって流れる』 田島列島

掲載雑誌「別冊少年マガジン」(講談社)

内容紹介
「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」

高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。
そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。
Amazon商品ページより一部引用)

管理者より
主人公の高校生の直達と、25歳OLの榊さん、全く接点の無いはずの二人ですが、思わぬ因縁が明らかになり、そこから物語が始まります。

この漫画は前作『子供はわかってあげない』と異なり、”怒り”がテーマになっております。好き勝手する大人のせいで心が摩耗した少女が大人になったとき、どうなるのかというお話です。(この”怒り”のテーマは短編集『ごあいさつ』の収録作品に通じると思います)

ともあれ田島列島らしいジョークのセンスは健在で、にやにやしながら読める漫画です。泉谷さんも藤浪さんも本当に良い子です。

管理者イチオシの漫画です。『夏の前日』のような年上ヒロインが好きな方に特におすすめです。

余談ですが、田島列島の漫画はどこか「ひと夏の冒険感」を感じるのですが、これは何ででしょうね。いつも不思議に思います。

参考画像(画像クリックで引用話数表示)

”水は海に向かって流れる” 1巻第3話より引用
”水は海に向かって流れる” 1巻第6話より引用
”水は海に向かって流れる” 1巻第6話より引用
”水は海に向かって流れる” 2巻第14話より引用

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