アスペル・カノジョ

『アスペル・カノジョ』 (原作)萩本創八 (著)森田蓮次

掲載アプリ「コミックDAYS」(講談社)

内容紹介
新聞配達で生計を立てている同人作家・横井の家へ鳥取から突然やってきたのは、「ファンだ」という斉藤さん。彼女は見ているもの・感じている事・考えやこだわりが、他の人と違っていて……。「生きにくい」ふたりが居場所を探す、ふたり暮らし物語。
公式サイトより転載)

管理者より
タイトルの通り発達障害を真っ向から描いた作品です。(『光とともに…』を思い出した人も多いと思います)

失礼な感想で申し訳ないですが、最初私はこの作品を舐めておりました。
進撃の巨人のキャッチコピーではありませんが、「この作品は本物か?偽物か?」という姿勢で3巻が出るくらいまでは読んでいました。結果的には全くの杞憂でしたが。

この「終わりのないディフェンス」が続く感じは、相当な理解と体験が無ければ描けない物語だと思います。

障害と付き合うということはそのルールを理解するということ。残酷に言い換えてしまえば、モラルや倫理感とは別次元にある「地雷」をひたすら避け続けなければならないということです。

木尾士目が『ぢごぷり』の後書きでも言っていたように、簡単に「10年後、そこには幸せな二人の姿が…」にはならないのです。特にこの漫画のヒロインの斉藤さんは、いつどこで糸が切れてもおかしくない(今生きているのが奇跡な)レベルです。だからこそ6巻の主人公の「ゴールを意識しちゃ駄目だ」という台詞が核心をついていると思います。(参考画像最後)

原作者、萩本創八さんのコラムも読み応えがございます。

まずは2巻までどうぞ。
管理者イチオシの漫画です。

余談ですが、エンタメ作品として論じるならば、金田一蓮十郎の『ラララ』も可愛げの無さという点で際どい所を攻めたヒロインだと思っておりましたが、当然ながら『アスペル・カノジョ』はそんな次元ではございません。

極論すると母性が全くない女性は(ここでいう母性とは包容力や母性本能ではなく、意思疎通における柔軟性のこと)男から見ればある意味宇宙人のように思えるかもしれません。しかし斉藤さんは人間であり、感情があり性欲もあります。

意外に斉藤さんの方が主人公に対してツッコミにまわる場面もあったり。そういう雰囲気がこの漫画の読みやすさの理由かもしれません。

参考画像

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