3月のライオン

『3月のライオン』(さんがつのライオン、March comes in like a lion) 羽海野チカ

掲載雑誌「ヤングアニマル」(白泉社)

あらすじ
東京の下町に1人で暮らす17歳の少年・桐山零。彼は幼い頃に事故で家族を失い、心に深い傷を負ったまま、将棋のプロ棋士として孤独な生活を送っていた。そんな零の前に現れたあかり・ひなた・モモの3姉妹。彼女たちとの交流を深めていくうち、零は失っていたものを少しずつ取り戻していく…。
wikipediaより転載)

管理者より

僕は昔この漫画を「将棋を知らない人にでも薦められる」と形容していましたが、今は違います。

他人に軽々しく薦められません。なぜなら読むたびに胸をいたく締め付けられ、心を揺さぶられるからです。

川本家での温和な描写にほっこりしつつも、「もうこれだけでいいじゃないか、もう人の悪意にスポットライトを当てるような展開を読むのは辛い」と感じてしまうことが多々ありました。

 

この漫画には正義も悪も登場しません。出てくるのは人の「強さ」と「弱さ」だけです。

それは例えば将棋の強さだったり、自分を肯定できる心の強さであったり、自分本意に考えてしまう心の弱さだったり、恋愛下手さだったり…。しかしその「弱さ」が、『人の足を引っ張る』方向に具現化されるとき、その弱さは”悪意”になります。

勝負相手への八つ当たりも、学校でのいじめも、かつて浮気した父親の図々しい復縁要請もすべて。

この漫画は、人の”勇気”を描く一方で、”悪意”も真っ向から描きます。

 

救いある結末だけでは安息は得られないということを私に教えてくれた漫画です。

それでもこの漫画は、とても面白いです。管理者イチオシの漫画です。

 

参考画像

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