ふたつのスピカ

『ふたつのスピカ』 柳沼行

掲載雑誌「月刊コミックフラッパー」(メディアファクトリー)

あらすじ
2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げられた。しかし、上昇中に補助ブースターが爆発、飛行停止システムも作動せず、獅子号は鴨川アスミの住む唯ヶ浜市街地に墜落する。搭乗員は全員死亡、民間人にも多数の死傷者を出す大惨事を引き起こした。これにより、日本の宇宙開発は大きく遅れる事になった。

数年後、この事故で寝たきりとなっていた母親を亡くしたアスミの前に、獅子号の搭乗員だった高野の幽霊であるライオンさんが現れる。ライオンの被り物をした彼の姿は、不思議な事にアスミにしか見えなかった。彼は独りぼっちだったアスミに、自らが果たせなかった宇宙への夢を語った。その話を聞いてライオンさんと「ある約束」をしたアスミは、大きくなったらロケットの運転手になる、と心に誓う。

中学卒業後、新設されたばかりの宇宙飛行士養成高等専門学校、「東京宇宙学校」に進学したアスミは、そこで同じ夢を持つかけがえのない仲間に出会う。様々な困難を乗り越えながら、アスミは仲間と共に宇宙を目指して進んで行く。
wikipediaより引用)

管理者より
2024年という少し宇宙が近づいた未来のお話です。

東京宇宙学校の宇宙飛行士コース、というとても夢のある学び舎(現実もそうなってくれれば良いですよね)ですが、現実は体力をつけるための走り込みと、一筋縄ではいかない訓練が待ち受けております。また当然ながら全員が宇宙飛行士になれるわけではありません。

厳しい現実、過去の獅子号墜落というトラウマ、失った家族、そして持病…、様々なものを抱えながらも前向きに、お互いに切磋琢磨しあう主人公たちのひたむきさが、読んでいて心地よい作品です。

航空宇宙が好きな方や『ハチミツとクローバー』などが好きな方におススメです。

ハチクロと同じで終盤、物語との別れが名残惜しくてキューっと切なくなるタイプの漫画です。

参考画像(画像クリックで引用話数表示)

”ふたつのスピカ” 1巻第2話より引用
”ふたつのスピカ” 1巻第2話より引用
”ふたつのスピカ” 1巻第2話より引用
”ふたつのスピカ” 7巻第35話より引用
”ふたつのスピカ” 8巻第38話より引用
”ふたつのスピカ” 8巻第41話より引用
”ふたつのスピカ” 8巻第41話より引用
”ふたつのスピカ” 11巻第58話より引用
”ふたつのスピカ” 11巻第58話より引用
”ふたつのスピカ” 14巻第71話より引用

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